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これで何度目だろう・・・カップラーメンの食べ残しカップ、大量のペットボトル(中には飲みかけのものもあり)、割れた皿・・・足の踏み場もないアパートの一室で私はただ呆然としている。
数日前突然私の携帯電話が鳴った。昔担当していた子のアパートの大家さんからだった。アパートを出て行くと突然言われたが、明け渡しの手続もしないまま連絡が取れなくなった・・・とのこと。私からも連絡を取ってみるが当然出ない。もともと連絡が取りにくい子だった。その子からの連絡を待っていてもしょうがない。とにかく部屋に行くことを約束して大家さんの電話を切った。 数日後約束の時間にアパートに着き、大家さんと一緒に部屋に入ってみると、足の踏み場もないが、生活に必要なものはなくなっている。なぜか、ほっとする。 「他で何とか生き延びていけてるな」 「ここにあるのはゴミで全部捨てちゃっていいってことだな」 いろんなことを考える。 大家さんはこの子の境遇を知っており、結構家賃が滞納しても応援してくれていた。感謝の念に堪えない。 部屋から荷物(といってもホントにゴミだ)を我が愛車に詰め込む。 うちの愛車はいままで沢山の子どもとDV被害者の母ちゃんとその人たちの荷物を積んで働いてくれている。今日も本当によく働いてくれた。車の中は運転席以外はほぼ満杯。ゴミ袋の中はショウジョウバエが飛んでいたり、悪臭がしたりと大変だった。窓を全開にし音楽も大きくして事務所に向かう。 このパターンでいなくなり、その後に繋がることができたケースは私が担当したケースでは1ケースしかない。 今回の子に関しては、今のところ電話とラインは繋がっている(単に出てくれず既読にならないだけだ)。時間がかかっても何とか繋がれることを祈る。 事務所に帰ると事務の人たちがゴミを分別して処理してくれた。本当に感謝感謝。こうやって自分は救われていると感じる。(いじけん坊弁護士)
by npo_pao
| 2018-11-09 19:31
| パオ弁日記
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